ママの狙撃銃 上巻

オフィスユー連載の所謂レディコミ枠なんだろうけど、原作故か作者故か話に隙がなく絵的にも破綻なく面白い。
狙撃による暗殺者だった祖父に銃とそれを生かす技術を教え込まれ、天才と評されながら一回切りの仕事のトラウマを抱えつつ全てを隠して日本で主婦として暮らす主人公に、過つての依頼主が電話を寄越す所から始る。
なし崩し的にまたも暗殺に手を染めるんだが、主婦としての生活のリアリティと狙撃手としての演出が破綻なく連続し、主人公のモノローグが仕事への嫌悪と才能を生かす達成感の葛藤を描いてて唸らせる。
白菜にストックを隠し、大仁田ネギに銃身を入れて、彼に神の祝福を祈りつつ引き金を引く。
ハードボイルドだわぁ。