Dark Seed 1巻 ISBN:4344807863

物語にでてくる魔法や超能力などの人外の力は、大きく二つの派閥に分かれている。手続きがいる派といらない派だ。
バスタードや鋼の錬金術師などは、何らかのアクションを行ったうえで効果がでる。呪文や何らかの制約が演出として物語を盛り上げる。
エスパー魔美奥様は魔女などは一定のアクションはあるがそれは「今魔法を使った」という記号であるだけで、基本的には思ったことを思ったまま実現してしまう。
男の子向けほど制約や手順があり、女の子向けはアバウトと考えるべきかもしれない。

前置きが長いけど今回の本は後者、思った通りに空を飛べるし、服を直したりなんかもできるが、器の大きさで影響の範囲も変わる。そんな分かりやすい魔法使いがいる世界の物語。
まだ導入編といったところ、主人公が世界有数の魔法使いの遺産を受け継いだかも?となったところで次巻となっている。少し世界観の説明が少ないと感じたのは自分が男の子だからだろうか? 紺野キタのファンタジーを知った上で読んだ人はいいけど、表紙買いした人をがっちり掴む作りではないかも。人にまあ読めと渡せるほどの気安さはないなぁ、素直に面白いんですけどね。