リストランテ・パラディーゾ オノ・ナツメ[漫画]ISBN:477832014x

マンガエロティクスF、は女性向けにおけるコミックビームだと勝手におもっているのですが、ならばこの本は「エマ」との対角線上にあるものであると言えるでしょう。紳士萌え、と安易に表現するのはいやなんですが、本文中にセリフがある以上紳士萌え漫画なのです。
イタリア・ローマのリストランテでうんちゃらかんちゃらするハナシなんですが、ざっくりとした少ない線で個性的な白人痩せ型色っぽいおっちゃんを6人も登場させているわけで、ジジイ趣味の方ならもうね、最高ってかんじです。
クラウディオさん(4〜50歳、メガネ、×1)が主役の女の子にせまられる38pの描写は男の僕でもwktkものでした。
萌えがわからない人に、例として示して混乱に陥らせるには最高の一冊だとおもわれます。

で、紳士萌え以上に僕が引かれたのは、表情がいいんだわ。喜怒哀楽の強いコマだけじゃなく、それ以外の普段のコマにキャラクターの表情と意味がでていて無駄がない。よしながふみの無言の演技ではないけど、とてもコマの中に時間を感じる漫画でした。
七月に二冊新刊がでるらしいので、今からとても楽しみだ。